寒い日のおうち遊び 月齢別アイデアとおもちゃなしでも楽しめるコツ
寒くて外に出られない日、家で何をして遊ぼう…と悩みますよね。生後0〜3か月から1歳ごろまで、月齢別のおうち遊びと、家にあるもので遊ぶコツ、動画の代わりになる関わり方、遊びの安全まとめ。高価なおもちゃがなくても大丈夫です。
「寒くて外にも出られないのに、一日じゅう家で何をして遊ぼう…」。冬や寒波、空気の乾燥が気になる日には、こんな戸惑いが一度は訪れますよね。またおもちゃを買い足すべきか迷い、いっそ動画でも見せようかと、気持ちが揺れてしまうこともあると思います。
先に安心していただきたいのですが、高価なおもちゃや動画がなくても大丈夫です。この時期の赤ちゃんにとって一番の遊びは、親と目を合わせてやりとりする短い関わりだからです。家にあるものと数分の遊びだけでも、赤ちゃんの感覚や発達を十分に刺激できます。
この記事では、月齢別におうちでできる遊びを生後0〜3か月から1歳ごろまで整理し、家にあるもので遊ぶコツ、動画の代わりになる関わり方、そして遊びの安全まで一緒にまとめました。わが子の月齢に合う遊びを選んで、今日から気軽に試してみてくださいね。
目次
- 月齢別のおうち遊び — 0〜3・4〜6・7〜9・10〜12か月
- 家にあるもので遊ぶ
- 動画の代わりになる関わり方
- 遊ぶときの安全チェック
- よくある質問
- まとめ
1. 月齢別のおうち遊び
赤ちゃんの遊びは月齢によってできることが変わります。わが子の時期に合わせて選んでみてください。完璧にする必要はなく、赤ちゃんが好きな遊びを短く・くり返し楽しむのがいちばんのコツです。
生後0〜3か月 — 感覚と目合わせ
この時期の遊びは、感覚への刺激と愛着づくりが中心です。赤ちゃんの顔から20cmほどの距離で目を合わせ、話しかけたり歌を歌ってあげましょう。まだ視界がぼんやりしているので、白黒やコントラストのはっきりした絵を好みます。目を覚ましていて見守れるときに、短くうつ伏せ遊び(タミータイム)をしてあげると、首や上半身の筋肉が育ちます。最初は数秒でも大丈夫。嫌がるときは、親の胸の上にうつ伏せにして目を合わせるところから始めてみてください。
生後4〜6か月 — いないいないばあと五感遊び
覚えたり集中したりする力がぐんと伸びる時期です。いないいないばあを特に喜びます。隠れた顔がまた現れることを期待して、確かめながら楽しむのですね。ハンカチ、ガラガラ、かさかさ音のする布のような、見て・聞いて・さわる五感遊びもおすすめです。手を伸ばしてつかもうとしたり、寝返りを試みる時期(寝返りはおおむね生後4〜7か月)なので、興味のあるものを少し離れた場所に置いて、動きを引き出すのもよいですね。
生後7〜9か月 — 座って、やりとりして
ひとりでお座りを始めると、遊びの幅が広がります。ボールを転がしてやりとりすると、大きな動きの筋肉と、目と手の連動が育ちます。コップや器にものを入れたり出したり、たたいたり、手遊びも喜びます。引き出しやかごの中を探索するのも、りっぱな遊びです(安全なものだけ入れておきましょう)。
生後10〜12か月ごろ — 積んで、崩して
手でより細かく操作できるようになる時期です。積み木やコップを積む遊びを始めます。生後10〜12か月ごろに2つ積めることもありますが、たたいたり崩したりするだけでも、りっぱな遊びです。手押し車や、家具につかまって横歩き(つたい歩き)をすることで、歩く練習も自然につながっていきます。「バイバイしてみようか」のような簡単な声かけをまねするのも楽しい時期です。
2. 家にあるもので遊ぶ
新しいおもちゃを買わなくても、家の中のものがりっぱな遊び道具になります。安全さえ守れば大丈夫です。
- 空き箱: 入って座る、ものを入れたり出したり、トンネルのようにくぐる。
- タオル・ハンカチ: いないいないばあ、顔にそっとかけてめくる、床に敷いて引っぱる。
- プラスチックのコップ・器: 積む、重ねる、スプーンでたたいて音を出す。
- ペットボトル: (ふたをしっかり閉めて飲み込めないようにして)中に豆や米を少し入れて振ると、音の出るマラカスに。
大切なのはものの数ではなく、親が一緒に反応してあげることです。同じ遊びでも、目を合わせて「わあ!」と反応してあげると、赤ちゃんにとっては最高の遊びになります。
3. 動画の代わりになる関わり方
寒い日に家にこもっていると、動画でも見せたくなりますよね。ただ参考までに、米国小児科学会(AAP)は、生後18か月未満はビデオ通話を除いて、スマホやテレビなどの画面を避けることをすすめています。日本でも日本小児科医会が「スマホに子守りをさせないで」と呼びかけ、長時間のメディア視聴は控えめにとうながしています。
完璧でなくても大丈夫です。どうしても見せる必要があるときは短めに、できれば一緒に見て声をかけてあげましょう。そして動画をつける代わりに、先ほどのいないいないばあや箱遊びのような数分の関わり遊びに切り替えてみるだけでも、十分に助けになります。できない日があっても、自分を責めなくて大丈夫ですよ。
4. 遊ぶときの安全チェック
おうちで遊ぶぶん、安全は忘れずに見てあげてください。
- 誤飲: 赤ちゃんは何でも口に入れます。小さなものがトイレットペーパーの芯にすっぽり入る大きさなら、飲み込む危険があるので与えないでください。ペットボトルのふた、小さなボタン、豆などは特に注意しましょう。
- 転落: ソファ・ベッド・おむつ替え台の上に、赤ちゃんをひとりにしないでください。寝返りや転がりで、あっという間に落ちてしまうことがあります。
- 歩行器: 米国小児科学会は、転倒・転落の危険から歩行器の使用をすすめていません。歩く練習は、家具につかまって立ったり、手押し車で手伝ってあげましょう。
- ビニール袋やひものように、窒息や首に巻きつく危険があるものは、手の届かない場所に片づけておきましょう。
よくある質問
Q. 遊び用のおもちゃは必ず買ってあげるべきですか? いいえ。この時期の発達にいちばん大切なのは、高価なおもちゃよりも親とのやりとりです。家にあるコップ・箱・タオルだけでも十分で、むしろ身近なものを探索するほうが、よい刺激になることもあります。
Q. うつ伏せ遊びをとても嫌がります。 最初から長くする必要はありません。目を覚ましているときに数秒ずつ短く・くり返し試してみて、床を嫌がるなら、親の胸の上にうつ伏せにして目を合わせるところから始めてみてください。少しずつ時間をのばしていけば大丈夫です。
Q. どんなに遊んであげても、反応がない気がします。 赤ちゃんによって、反応の速さも好きな遊びもさまざまです。一例にすぎませんが、目がほとんど合わなかったり、月齢で期待される動きがかなり遅いと感じるときは、ひとりで悩むよりも小児科で確認してもらうと安心です。発達が遅れて気になるときに見ておきたい点は、運動発達が遅いと感じるときのチェックでまとめています。
まとめ
寒くて外に出られない日でも、家でできる遊びはたくさんあります。生後0〜3か月は目合わせとうつ伏せ遊び、4〜6か月はいないいないばあと五感遊び、7〜9か月はボール転がしと入れ出し、1歳ごろは積み木と歩く練習 — 月齢に合わせて短く・くり返し楽しめば大丈夫です。
高価なおもちゃも動画も、必ずしも必要ありません。家にあるものと、親の反応こそが、いちばんの遊び道具です。月齢ごとの発達を全体的に知りたいときは、生後0〜12か月の発達の目安もあわせてご覧ください。安全に気をつけながら、今日わが子が好きな遊びをひとつ、気軽に始めてみてくださいね。
参考資料 日本小児科医会「スマホに子守りをさせないで」(メディア・リテラシー啓発)<br> 日本小児科学会 こどもの生活環境改善委員会(メディア・子どもの発達に関する提言)<br> 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」および乳幼児の発達に関する情報<br> American Academy of Pediatrics (AAP), HealthyChildren.org — Media and Young Minds / Baby walkers<br> Centers for Disease Control and Prevention (CDC) — Developmental Milestones